2010年 灘中学校 10問目
こんにちは。
夏の全国高校野球もそろそろ終盤に差し掛かってきました。
地元の出場校、愛工大名電が敗退してしまい気落ちしています管理人drummanです。
さあ、問題解説の記事も3つ目です。
どんどん図を描いて図形に親しんでいきましょう。
今回選んだ問題は図形を見極める力が問われます。鉄則に従って解いてみましょう。鉄則って何?という方は以下の記事をご参照ください。
鉄則→【鉄則その1・図は自分で描く】、【鉄則その2・数値を書き入れる】、【鉄則その3・関連性を探る】
【問題】難易度:★★☆☆☆
図のように2つの正三角形が頂点Eを共有している。また、ACとBDは点0で交わっているとする。この時以下の問いに答えよ。
(1)AO=8cm、CO=1cm、BO=5cmの時、ODの長さは何cmか?
(2)角DBE=23°の時図の?の角度は何度か?
【解説】↓
今回は参考図を乗せましたが、各自図は描けましたでしょうか?
2つの正三角形の大きさと位置関係によっては次の図のようにACとBDが交わらなくなってしまうので注意しましょう!
正しい状況の図が描けたところで、問題を見返しましょう。
今回はどうやら(1)(2)はそれぞれ独立した問いのようです。別々に考えても良いのですが、図形問題は”図形の性質や特徴を見抜く”ことが本質です。
ここは焦らず、まずは与えられている図(各自描いた図)とにらめっこするとしましょう。
情報が正三角形であることしかないので、「辺の長さが等しいこと」と「角度が等しいこと」しかパッと見では読み取れません。
しかし、「角度が等しい」に関して60°以外に等しいところはないだろうかとさらににらめっこ。すると・・・
角AEC=60°+●、角BED=60°+●つまり、角AEC=角BEDであることがわかります。
さらに辺の長さに注目すれば、三角形AECと三角形BEDは同じ形(合同)であることがわかります!この事実が本問のミソです。
ここまできたら2問とも瞬殺です。
(1) AC=BDであるからDO=8+1−5=4。よって4cmです。
(2) おなじみのスリッパ型の角度計算。60°+23° =83°
いかがでしたでしょうか?今回のように隠れた同じ形を見抜く図形問題はたくさんあります。また、問題が分かれている場合でも、まずは図の性質や特徴を捉えてから取り組んでいきましょう。
さて、そろそろ甲子園第三試合の四国対決が始まるな。。。お疲れ様でした。